天然無垢材の特徴について
DENTOの製品は天然無垢材を使用しているため、木目や節、色合い、ツヤなどに個体差がございます。
私たちが家具に使う天然木は自然由来。
DENTOは、小さい節がある無垢材を使用しています。
従来、節は欠点とされ、家具では使われていませんでした。
しかし、私たちは、節や木材の個性が上手に配置された家具が放つ、木の魅力、存在感こそ、家具として「格好がいい」と考えます。
無垢材で作られた家具はひとつひとつ表情が異なり、世界にたったひとつだけの存在になるのです。
そして、使い込めば使い込むほど、いい色になっていきます。
経年変化を愛でながら、長く長く使っていただけると幸いです。
ウォールナット材 / クルミ科
ウォールナットはチーク、マホガニーと並び世界三大銘木の一つに数えられている最高級木材です。
その木肌の色合い、美しさ、時を経るごとに深まる風合い、適度な高さと強度から、古くから高級家具、ピアノ、バイオリン、ハープなどにも利用されています。
▲縮み杢(ちぢみもく)
木目が波状に縮んだ模様が特徴。
▲白太(しらた)
同一材の中で、色の濃淡が現れること。天然木ならではの自然のコントラストです。
NHLA(全米広葉樹製材協会)の等級選別においては白太は欠陥には当たらないため製材には白太の入ったものも含まれています。
極端なものは使いませんが、木取り上やむを得ず若干白太部分が入る場合もございます。
▲小節
オーク材 / ブナ科
ナチュラルな優しい風合いと、美しく映える木目が特徴のオーク。
重厚で衝撃に強く、耐久性もあることから、家具材として長い間親しまれています。
最高級の家具や欧米の床材、船材、洋酒の醸造樽などに多く用いられています。
鮮明な木目が美しく、節との組み合わせが印象的で存在感があります。
中には、虎斑(とらふ)と呼ばれる虎の斑紋のような模様が現れることもあります。その美しい木目と虎斑は、オークならではの魅力です。
また、使い込むほどに黄色みが濃く深まるのも特徴のひとつです。
▲虎斑(とらふ)模様
木目を横切る帯状の虎の毛のような斑点模様。
幹が土壌中のミネラル分を吸収した際にできる、スジ状の杢目です。
チェリー材(ブラックチェリー材) / バラ科
チェリー(ブラックチェリー)は、きめが細かく艶やかな木肌と個性豊かな木目が人々を魅了し、ウォールナットと並び高級家具の材料として古くから使用されてきた高級木材です。
最初は淡い琥珀色をしていますが、紫外線に強く反応する木材でその色あいは濃い飴色に変色していきます。
他の木材よりも変化が特に早く「使い込むほどに風合いを増す」という無垢材ならではの特性を実感することができます。
また、チェリー材の経年変化は仕上げ(オイル、ウレタン)に関係なく使い始めた日から飴色に変色していきます。
ガムポケット(成長の過程で細胞の隙間に樹脂が溜まってできた黒い斑点)や筋状の模様が入るのも特徴です。
使用する環境(陽当たりなど)にも左右されますが、変色のスピードは他樹種に比べ特に早い材です。
そのため、DENTOの工場ではチェリー材は日陰に保管しております。
▲ガムポケット
成長の過程で細胞の隙間に樹脂が溜まってできた黒い斑点です。
▲筋状の模様
▲経年変化
仕上げ(オイル、ウレタン)に関係なく使い始めた日から飴色に変色していきます。
現在日本では「ウッドショック」という言葉が生まれるほど、木材の供給が需要に追いついておらず、木材の価格も次々と値上がりをしている状況です。
限りある資源・天然木を見た目の問題で廃棄するのではなく、使用できる部分はできるだけ使用し、端材を使った雑貨小物の企画開発を進めて、少しでも捨てる部分を減らしていく取り組みを行っております。
木目や節、ガムポケットなど様々な木材の表情も、ひとつの個性として、天然無垢材を楽しんでいただけたら嬉しいです。